電気学会全国大会講演要旨
5-081
ニッケル水素蓄電池を用いた電力貯蔵システムにおける充電解析について
◎小倉秀文・中平雅士・菊地伸也・林屋 均(東日本旅客鉄道)・寺島 章・宮崎 崇・吉山栄二(川崎重工業)
直流き電区間の回生電力有効利用の観点から電力貯蔵装置が実設備として稼動し始めている。 電力貯蔵装置に使用される媒体としては様々な種類のものがある。中でもニッケル水素蓄電池(以下、NiMH蓄電池)を用いた電力貯蔵装置システムは、変電所直流母線に直接、NiMH蓄電池を接続し、制御装置を不要としたシンプルな構成が特徴である。しかし、NiMH蓄電池の充放電制御を行わないため、整流器からの直接充電が懸念される。そこで、2012年5月より青梅線古里変電所にて実証試験を行い、直接充電の可能性や充放電特性について検証を進めてきた。 本報告では、本システムにおけるNiMH蓄電池の充電挙動解析結果及び直接充電電流解析について述べる。