電気学会全国大会講演要旨
5-076
シングルドライブベアリングレスモータの振動低減に関する検討
◎田中誠祐・杉元紘也・千葉 明(東京工業大学)
ベアリングレスモータは電動機部と磁気軸受部が磁気的に一体化したモータで、非接触で回転体を支持することができる。そのため、無摩擦、無粉塵といった特長を有している。回転体を磁気浮上させるには、回転方向以外の5自由度を制御する必要があるが、全てを能動的に制御するとコストが増大する。そこで本研究では、コスト低減のためスラスト方向のみを能動的に制御する1軸制御型ベアリングレスモータの研究を行っている。1軸制御型ベアリングレスモータは、ラジアル方向、傾き方向が受動支持であることから、危険速度の通過や高速回転化が容易でないという課題がある。本報告は1軸制御型シングルドライブベアリングレスモータについて、角度誤差補正およびスラスト方向制御による制振効果を、実験結果とともに検討したものである。