電気学会全国大会講演要旨
5-063
二次元・三次元併用法によるかご形誘導機の横流の評価
○大山祥平・浦辺元基・村松和弘・高 炎輝(佐賀大学)
誘導機の更なる高効率化を図るためには,銅損や鉄損だけでなく漂遊負荷損についても検討する必要があり,かご形誘導機のバー間に流れる橫流による損失もこの漂遊負荷損の一つである.橫流損を評価するには橫流は三次元的に流れるため,三次元渦電流解析を行う必要がある.しかし,誘導機の運転時の定常状態の解析では定常状態になるまで膨大なステップが必要であり,計算時間も膨大となる.そこで,定常時の横流解析の計算時間を削減するため,まず二次元解析により定常運転時の磁束分布の時間的変化を求め,これを用いて横流による反作用磁界を無視した三次元渦電流解析により横流を算出する二次元・三次元併用渦電流解析法を提案する.さらに提案法の妥当性を簡単のため,線形1ステップのみの過渡解析で検討した.