電気学会全国大会講演要旨
5-051
直流試験による演算子インピーダンスの周波数応答軌跡を利用した同期機の定数算出法
○田中 晃・山本 修・荒 隆裕(職業能力開発総合大学校)・堺 和人・小室修二(東洋大学)
直流試験法は,小容量の直流電源により静止した状態で回転機の等価回路定数を算出できる特徴がある。本報告では,従来の最小二乗法による等価回路定数同定とは異なるアプローチとして,直流試験から得られる演算子インピーダンスの周波数応答軌跡から作図によって得られる各種リアクタンスや時定数を用いて,制動巻線と界磁巻線の相互漏れリアクタンスの影響を加味した等価回路定数を算出する方法を検討した。さらに,制動巻線の有無のみが異なる2台の同期機の回路定数を利用し,周波数応答軌跡から回路定数を算出することで算出法の妥当性を確認した。