電気学会全国大会講演要旨
5-043
Si傾斜磁性材料のモータへの適用検討
○尾田善彦・福村 勝・小関新司・平谷多津彦・笠井勝司・千田邦浩(JFEスチール)
Si傾斜磁性材料は鋼板表層部のSi量が6.5wt%、中心部のSi量が3wt%程度という板厚方向にSiの濃度勾配を有する材料である。Si傾斜磁性材料は高周波鉄損が低く加工性にも優れていることから、高周波モータ用のコア材料として適しているものと考えられる。Si傾斜磁性材料の鉄損に及ぼす打ち抜きの影響を評価したところ、通常の電磁鋼板に比べ打ち抜きによる鉄損劣化が小さいことが明らかとなった。また打ち抜きを考慮したモータ特性解析を有限要素法により行ったところ、Si傾斜材では打ち抜きによる効率低下が非常に小さいことが明らかとなった。