電気学会全国大会講演要旨
5-040
12/8SRMの多段化による特性比較
◎近藤 徹・石川裕記・内藤治夫(岐阜大学)
スイッチトリラクタンスモータ(以下、SRMと略記)は永久磁石を使用しないモータとして近年のレアアース高騰で注目を浴びている。SRMはレアアースを使用せず、鉄で構成されるため構造が簡単で安価、堅牢、高速回転に適する等の特長を有する。しかし、回転子位置や回転速度に対する電流やトルクの特性など、諸特性の非線形性が強い、トルク脈動、騒音・振動が大きいなどの問題がある。 本論文では固定子に12極、回転子に8極のSRMに対して回転子を多段化し、従来12/8SRMとのトルク脈動と効率の比較検証を行った。一定電圧制御による多段12/8SRMと従来12/8SRMを比較した結果、多段12/8SRMはよりトルク脈動が小さく、測定したすべての回転数領域で効率が良いことが得られた。