電気学会全国大会講演要旨
5-038
騒音最大点における高調波電流重畳によるSRMの振動騒音低減法の実機検証
◎瀧口昌樹・長田晃季・杉元紘也・千葉 明(東京工業大学)
著者らは高調波電流を重畳した電流波形により,励磁基本周波数の3次周波数の振動騒音を低減する手法を提案している。既に供試SRMで最も振動騒音が大きい1500 r/minにおける提案手法の効果を解析で,750 r/minにおける効果を実負荷試験によりそれぞれ確認した。しかし,回転速度の上昇に伴う電流の制御性の悪化により,1500 r/minでの実負荷試験による検証は実現できなかった。本稿では逆起電力補償を採用することにより電流制御を改善し,1500 r/minにおける実負荷試験を行い,提案電流波形では矩形波指令ヒステリシス電流波形駆動時に比べ,3次周波数の振動と騒音をそれぞれ22 dB,28 dB低減したことを報告する。