電気学会全国大会講演要旨
5-033
圧粉鉄心を用いた多極化SPMSMの特性
◎橋本静香・真田雅之・森本茂雄・井上征則(大阪府立大学)
現在日本の電力消費の半分以上をモータが占めており,モータの更なる高効率化が求められている。効率は主に銅損,鉄損による影響により決まるため,渦電流損がほとんどない圧粉鉄心をモータに用いることで,鉄損の低減により効率が向上すれば有用と考えられる。本研究では,PMSMに圧粉鉄心を用いることで効率を向上させることを目的とし,多極化SPMSMに圧粉鉄心を用いた場合のモータ特性への影響を検討している。16極モデルにおいて鉄心部分に圧粉鉄心を使うことで電磁鋼鈑を用いたモデルよりトルクは低下するが,高速領域の効率は高くなるが,圧粉鉄心のヒステリシス損係数が大きいため基準としている4極モデルと同等の効率にはならないことがわかった。