電気学会全国大会講演要旨
5-030
小型高効率な可変界磁トロイダル巻モータの提案
◎難波雅史・平本健二・中井英雄(豊田中央研究所)
HEV、EV用モータの広い可変速範囲と高速回転時の高効率を両立するモータとして、可変界磁モータの研究・開発が進められているが、モータの大型化や制御系の煩雑さの懸念がある。そこで我々は、可変界磁モータを小型化し、かつ、制御系を簡素化できる新しいモータを提案する。提案モータは、可変界磁を3次元磁気回路で構成し、トルク密度を増加した構造と、電機子巻線の中性点にダイオードブリッジを介して界磁巻線を接続する回路に特徴がある。本報告では、提案モータの可変界磁の原理を説明し、試作機を用いた実験結果から、無負荷誘起電圧とトルクが界磁電流により変化できることを示す。