電気学会全国大会講演要旨
5-020
IPMSMの鉄損計算に及ぼす打ち抜きによる電磁鋼板の磁気特性変化の影響
○戸田広朗・財前善彰・浪川 操(JFEスチール)・森本茂雄(大阪府立大学)
板厚の異なる(0.20〜0.50mm厚)電磁鋼板を用い、埋込磁石型同期モータ(IPMSM)を試作してモータ鉄損評価を行うとともに、エプスタイン試験片(30mm幅)での磁気特性、試作ステータのティース幅やヨーク幅とほぼ同等幅(10、5mm)に打ち抜きを模擬してせん断した試験片での磁気特性を用いてモータ鉄損を計算し、その計算結果に及ぼす打ち抜きによる磁気特性変化の影響を検討した。打ち抜き・せん断幅が狭いと磁気特性劣化が大きいが、板厚の厚い電磁鋼板ほど、エプスタイン試験片での磁気特性とそれより細幅に打ち抜いた際の特性の違いが大きいため、前者を計算に用いると実モータ鉄損との差は大きくなることを明らかにした。