電気学会全国大会講演要旨
5-018
RNAによるキャリア高調波を考慮したSPMモータの効率評価
◎吉田征弘(秋田大学)・中村健二・一ノ倉 理(東北大学)
一般的に,永久磁石モータはPMWインバータで生成される擬似正弦波電圧によって駆動されるため,モータの入力電流にはスイッチングに伴う高調波を含み,モータの損失,特に鉄損が増加する。磁石に発生する渦電流損もキャリア高調波によって大きく増加するが,渦電流を考慮する場合,一般に解析モデルは大規模になり,計算時間も長くなる。そのため,モータの設計段階において渦電流損も含めた効率の評価はほとんど行われていない。そこで本研究では,リラクタンスネットワーク解析(RNA)によるキャリア高調波を含んだ電流波形を用いて,表面磁石(SPM)モータの効率マップを作成し,代表動作点の損失を分析することでモータの効率評価を行った。