電気学会全国大会講演要旨
5-016
パーミアンス法による極数を変化させた埋込磁石同期電動機の損失計算
◎佐藤大介・伊東淳一(長岡技術科学大学)
近年,電動機のさらなる高効率化のため,損失の解析が重要となっている。一般的に,電動機の特性は有限要素法(FEM)による解析がよく用いられるが,FEMによる解析は長時間に及ぶことが多く,電動機の構造が変わるたびに,解析モデルを作り変える必要がある。著者らはこれまでに,IPMSMの簡易的な磁気等価回路を提案し,損失計算において有用性を確認している。本論文では,提案磁気等価回路により,極数およびスロット数を変化させたIPMSMの損失を計算し,FEMによる解析結果と比較した。その結果,検討したすべてのモデルにおいて,損失変化の傾向が一致し,誤差10%未満であることを確認した。