電気学会全国大会講演要旨
5-014
各種磁石形状のSPMモータにおけるコギングトルクのステータ磁気特性依存性
◎今盛 聡・大口英樹・首藤雅夫・鳥羽章夫(富士電機)
SPMモータの磁石形状を変化させた際のコギングトルクのステータ磁気特性依存性を解析し、その振る舞いを磁気エネルギーの観点から考察した内容について報告する。 磁石形状を円弧型から蒲鉾型へ変化させて起磁力高調波を低減すると、コギングトルクの絶対値は減少するものの、相対的にステータコアの磁気特性に敏感になった。 この傾向は部位別の磁気エネルギーの脈動の様子から理解することができる。起磁力高調波が小さくなるとギャップと磁石の部位の磁気エネルギーの脈動の和が抑制されるため、ステータの部位の磁気エネルギーの脈動が支配的になる。これが、コギングトルクがステータ磁気特性に敏感になった原因と考えられる。