電気学会全国大会講演要旨
5-006
集中巻PMSMにおけるキャリア電磁騒音の発生メカニズムの検討
◎上條芳武・谷口 峻・松下真琴(東芝)
高効率,省エネルギーなどの目的からモータをインバータで可変速駆動する用途が様々な分野で増えてきている。しかしながら,インバータの出力波形に含まれる高調波成分と可変速による側帯波成分による電磁騒音が問題になっている。従来,高調波の電磁騒音対策として,制御的には,キャリア分散を採用した。しかしながら,構造・電磁的な騒音発生メカニズムがわかっていないため,効果的な分散ができず,大きな効果が得られていない。本報告では,0.75kWの6極9スロットPMSMを用いた振動・騒音の測定,評価から集中巻PMSMにおけるインバータのキャリア高調波電磁騒音の発生メカニズムについて報告する。