電気学会全国大会講演要旨
4-227
アラーム予測モデルの精度評価方式の開発
○村上賢哉・鈴木 聡・北川慎治・熊谷正康・松井哲郎・稲村康男(富士電機)
プラントの異常監視においては,監視対象となる連続量の変数(以下監視変数という)に対して管理限界(上下限のしきい値)を設定し,監視変数がこの管理限界を逸脱したときにアラームを発するものが一般的である。この監視変数の未来値を予測し,その予測値が管理限界を逸脱することでアラーム予測を行う方式が有効である。このようなアラーム予測により,プラントの異常に対する運転員の早期回避動作の支援が可能となると期待される。本稿では,この監視変数の予測に基づくアラーム予測の概要を述べるとともに,この予測値に対する管理限界の設定の仕方によりユーザの仕様に合ったアラーム予測の精度を得るための方法についての検討結果を示す。