電気学会全国大会講演要旨
4-221
物理モデルに基づいたMPU信号の補間に関する研究
◎安西 尭・千葉龍介・森 泰親(首都大学東京)
自動車メーカにでは,エンジン評価のため燃焼評価という試験が行われている.燃焼評価ではクランクシャフトの回転角の計測が必要であり,エンジンにロータリーエンコーダを取り付けて行われる.ここで,取り付けスペースの問題から計測は試験室で行われており,オンロード試験での評価が困難である.そこで,車載されている,クランクポジションセンサ(MPU+シグナルプレート)を代用とする提案がされている.しかし,MPUは十分な分解能を持たず,燃焼評価に必要な1[deg]に1パルスの信号を得るためには,MPU信号を補間しなければならない.そこで,本研究ではエンジン物理モデルを用いクランク回転速度を再現することで,高精度の補間を実現することを目的とする.