電気学会全国大会講演要旨
4-216
ギャップつき同軸トランス方式非接触給電装置の解析
◎森木賢太・河村篤男・下野誠通(横浜国立大学)・池田国夫・佐藤純一・林屋 均・山本浩志(東日本旅客鉄道)
電気鉄道などの移動体への非接触給電の方法として効率とエネルギー密度が共に高く,移動性にも優れる同軸トランス方式を採用した。その電力伝送の原理および1次側給電線のセグメント間の移動に必要なギャップを設けたときに,ギャップ角の大きさに対する,インダクタンス,効率の依存性を磁気回路および電気回路から理論式を算出した。そして,電磁界解析ソフトウェアを用いてシミュレーションを行い,理論式との整合性を確認した。ギャップ角が一定ならば効率が変化しない相似性が成立すること,ギャップ角が5°以内であれば,95%以上と従来の非接触給電方式と比較して非常に高効率に電力伝送が可能であることを述べた。