電気学会全国大会講演要旨
4-213
正確な路面反力情報を運転者に伝達するEPSシステム
○山本健司・高橋 久(静岡理工科大学)
電動パワーステアリングシステム(EPS)は広く普及している。自動車を運転する際は,路面からの反力をハンドルで感じることによって運転者は車両の運動状態を把握するための情報のひとつとしている。しかしEPSでは運転者の力を倍増(アシスト)して舵取りを補助しており,アシストされたステアリングシステムからの反力を運転者がハンドルから感じ取ることになる。このため運転者は減じられた路面反力情報しか得ることができない。提案するEPSシステムでは,タイヤからの入力のみをハンドルに戻すことにより,より正確な路面反力情報を運転者に提供することを目的としている。シミュレーションと実験の結果から,システムの有効性を確認したので報告する。