電気学会全国大会講演要旨
4-199
特徴量分布に基づく誘導電動機の回転子バー折損故障診断
◎八神佑輔・荒木千佳・太田拓也・水野幸男(名古屋工業大学)・中村久栄(トーエネック)
産業用電動機は、基幹動力源として工業用や民生用などさまざまな分野で用いられているが、高経年の電動機が依然として数多く稼動しているのが実状である。 しかしながら、近年のコスト削減の見地からそれらの保全に十分な手間が掛けられない状態にある。 筆者らは、測定が容易で物理的意味をもつ量との観点から、負荷電流の振幅および位相という特徴量に基づいた固定子巻線短絡の診断法を提案し、有用性を示した。 本論文では、提案手法を回転子バー折損診断に適用し、その有効性の検討を行った結果について報告する。