電気学会全国大会講演要旨
4-195
車上連動における転てつ機の不正転換対策についての一検討
◎北野隆康・佐々木達也・杉山陽一(鉄道総合技術研究所)
閑散線区を対象に、車上で検知した地点情報を用いて転てつ機の転換や信号現示などを行うことで、地上の省設備化と運転士の注意によらない安全性の確保を目的とした車上連動の開発を進めている。連動に関わる機能を車上に搭載し、地上には、在線する区間と走行予定の区間を記憶する閉そく管理装置と、転てつ機を制御する制御端末のみを設置することで、省設備化を図っている。車上装置が主体的に制御を行い、地上の制御装置に対しては無線により制御電文を伝送する。また、地上の省設備化のため、閉そく管理装置と制御端末の間で、直接的に情報伝送する回線を設けない。 本システムにおいて、転てつ機の転換は車上装置からの制御電文に応じて行うため、制御端末が本来の制御とは異なる制御電文を受信すると、意図しない転換が行われる可能性がある。そこで、転てつ機が不正に転換される状況を想定し、防止手法を検討する。