電気学会全国大会講演要旨
4-184
エレベーター扉における光学式紐状物体検出センサー
◎望月敬太・白附晶英・川榮祐貴・関 真規人・平位隆史(三菱電機)
エレベーター扉において、ペット用リードのような紐状物体の扉挟まれ検出機能に対する要望が高まっている。 このような要望に対して柔軟に対応することを目的として、紐状物体の検出に特化したセンサーを提案する。本稿では、扉が完全に閉鎖する直前の位置に上下方向の検出光ビームを形成し、最小限の検出エリアで紐状物体の挟まれを検知する遮光検知方式を採用した。さらに汚れへの耐性を考慮し、扉ガイドに配置した反射面を介して検出光ビームを形成する構成を考案した。本構成を用い、ペット用リードを想定したφ3mm紐を対象として検出感度の評価を実施した。評価の結果、泥が付着するような厳条件下においても十分な検出感度が確保できる見通しが得られた。