電気学会全国大会講演要旨
4-169
中性点クランプ回路を応用した共振DCリンク双方向三相系統連系ソフトスイッチング回路
◎加藤修平・久保光司・吉田 誠・河原定夫(スマック)
三相系統連系双方向電力変換器の小型・高効率化のため共振DCリンク式のソフトスイッチング電力変換回路の一方式について検討した。回路構成は一般的な三相フルブリッジに中性点クランプ回路を付加するだけの簡素な構成である。電流不連続動作によるゼロ電流ターンオンと、極めて小容量のスナバキャパシタによるゼロ電圧ターンオフにより全てのスイッチでソフトスイッチングが達成できる。シミュレーションによりソフトスイッチングの効果を確認・検証し、三相線間240Vの電源電圧、650Vdcの直流電圧の条件で電力双方向の運転(整流器運転、逆潮流運転)にてTHD約4%の良好な電源電流を確認した。