電気学会全国大会講演要旨
4-158
バイラテラル制御構造に基づく同期型多自由度モーションコピーシステム
◎永田晃一朗・桂 誠一郎(慶應義塾大学)
近年,人の動作をデジタル情報として保存し,再現するモーションコピーシステム(MCS)が注目されている。MCSを用いて動作を人から人へと伝達しようとする場合,再現システムを複製し,多自由度化することで,システムに人が直接触れながら動作再現を行うことが可能である。しかし,保存データを一方向に再現するだけでは,多自由度化したシステムの間で位置がずれてしまう。そこで本稿では,多自由度MCSの位置を同期しながら,かつ正確な動作再現を行うバイラテラル制御構造MCSを提案する。これにより,再現する動作を,視覚と触力覚の双方より確実に触知することが可能となる。またシミュレーションにより,提案手法の有効性を検証した。