電気学会全国大会講演要旨
4-151
瞬時無効電力補償装置を並列接続した三相ソーラーパワーコンディショナの基礎検討
◎高木一斗・藤田英明(東京工業大学)
本論文では,120°通電方形波インバータと瞬時無効電力補償装置を並列接続した三相ソーラーパワーコンディショナを提案する。これは,DC/DCコンバータを接続した回路構成に特徴があり,太陽電池パネルの電位変動の問題を生じない。方形波インバータは系統周波数でスイッチングを行い,方形波電流を出力する。一方,瞬時無効電力補償装置にはスイッチング周波数20kHzのPWM制御を適用し,方形波インバータが発生する瞬時無効電力を補償する。この方式により,系統電流を正弦波に制御でき,その動作原理をシミュレーションによって確認した。方形波インバータのスイッチング損失と瞬時無効電力補償装置の電流定格および損失を低減が期待できる。