電気学会全国大会講演要旨
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負荷側有効電力演算が不要な電気自動車用スマートチャージャの無効電力調整法
◎田中秀典・田中俊彦(山口大学)・岡本昌幸(宇部工業高等専門学校)・平木英治(岡山大学)
著者らは先に,電気自動車用スマートチャージャを提案し,その有効性を明らかにした(1)。さらに,負荷側有効電力を演算することで電源側で無効電力を制御し,スマートチャージャの変換器容量を低減可能であることを明らかにした(2)。 本論文では,負荷側有効電力を演算することなく直流キャパシタ電圧一定制御のみで無効電力を制御可能な制御法を提案する。シミュレーション結果より,バッテリの充放電動作時で,柱上変圧器低圧側においては電気供給約款で定められている力率を0.9 でバランスした電源電流を得て,文献(1)と比較してスマートチャージャの変換器容量を21% 低減可能であることを明らかにする。