電気学会全国大会講演要旨
4-131
SiC-MOSFETを用いた高周波インバータのロスレススナバキャパシタによるセルフターンオン抑制
◎坪井祥紀・米田昇平・藤田英明(東京工業大学)
近年,低損失なスイッチングデバイスとして,SiC-MOSFETが注目されている。SiC-MOSFETの特長としては,オン損失が小さいこと,スイッチング損失が小さいことが挙げられる。これらの特長から,高効率化が望まれている誘導加熱用高周波インバータのスイッチングデバイスにSiC-MOSFETを用いることが期待されている。低スイッチング損失を実現するためには低ゲート抵抗でゲートを駆動する必要があるが,ゲートを高速に駆動するとドレイン・ソース間電圧の時間変化率dvds/dtが大きくなり,MOSFETがセルフターンオンするおそれがある。そこで本論文では,ドレイン・ソース間にロスレススナバキャパシタによるセルフターンオンの抑制効果を実験的に検討する。