電気学会全国大会講演要旨
4-101
最大トルク制御軸を用いた簡易センサレスベクトル制御の位置誤差改善
◎手塚久貴・芳賀 仁・近藤正示(長岡技術科学大学)
埋込型永久磁石同期モータ(IPMSM)は耐環境性やコストの観点から位置センサレスが望まれており,これまでセンサレスの文献が多く出されている。近年,簡易的なセンサレス制御法として,拡張誘起電圧モデルにおいてオブザーバを用いない構成を提案している。本稿はそれらの手法に基づき,更なる位置誤差の低減を目的としてLqのパラメータ変動に強い制御法を検討する。提案法は,d軸電流指令値が不要な最大トルク/電流(MTPA)制御を利用している。シミュレーション及び実機により基本特性を検証,位置誤差改善を確認したので報告する。