電気学会全国大会講演要旨
4-099
インバータの過変調領域におけるIPMSM位置センサレス制御
◎伊丹飛翔・松浦康平・林 洋一(青山学院大学)・福本哲哉(青山モータドライブテクノロジー)
インバータの過変調領域はHVなどの駆動範囲の拡大に利用されている。我々の研究室では埋込型永久磁石同期電動機(IPMSM)位置センサレス制御であるACFO方式の検討を進めている。ACFO方式では位置推定を基本波電圧と基本波電流から推定しているため、過変調領域で運転した際に発生する高調波電流が位置推定に影響を及ぼす問題がある。その対策として、本稿では高調波電流を推定し、電流の実測値から高調波電流推定値を除去した値をオブザーバ入力電流とすることで速度推定性能の改善を行ったので、その概要を報告する。