電気学会全国大会講演要旨
4-097
埋込磁石同期モータの高効率弱め磁束制御に関する検討
◎植田慶太郎・森本茂雄・井上征則・真田雅之(大阪府立大学)
埋込磁石同期モータ(IPMSM)は最適な電流位相角で動作させる最大出力制御により,SPMSMと比較して広範囲での可変速運転が可能となる。特に高速領域において最大トルク/磁束(MTPF)制御を適用することで電圧制限下で最大トルクでの運転が可能である。しかし、MTPF制御は電流指令値の生成法が複雑となる。そこで本報告では,MTPF領域を含む制御法及び高速軽負荷時の高効率制御法を提案し,提案法による運転を実機実験により検証した。結果から,速度上昇に伴い適切に制御法を切り替えることで良好な速度特性が得られ,軽負荷時は定電圧楕円上での,より効率的な運転が可能であることが確認された。