電気学会全国大会講演要旨
4-089
非接触給電の定電圧出力および定電流出力を電源周波数の変更だけで逆特性にする方法
◎今野純也・工藤貴広・仲達崇一郎・金子裕良・阿部 茂(埼玉大学)・藤田祐輔(ベルニクス)
非接触給電では定電圧電源で駆動した場合、一般に二次出力は、一次直列二次並列コンデンサ方式(SP方式)では定電圧出力に、一次直列二次直列コンデンサ方式(SS方式)では定電流出力になる。本稿では電源周波数を変更するだけで、SP方式は定電圧出力から定電流出力に、SS方式は定電流出力から定電圧出力に変更可能であり、周波数の変更比率は結合係数kだけで決まることを明らかにする。 ギャップ長や位置ずれでkが変わる場合、従来の定電圧特性のSP方式ではL2はほぼ一定のため共振周波数は変わらず、一次二次の電圧比が変わった。これに対し、定電流特性のSP方式ではkに応じて周波数を変える必要がある。SS方式でも同様のことが言える。このため提案方法はkが変動しない非接触給電に適した方式である。