電気学会全国大会講演要旨
4-085
複数台非接触給電を応用した高圧インバータ向けゲート駆動用絶縁システム
◎日下佳祐・折川幸司・伊東淳一(長岡技術科学大学)・森田一徳・平尾邦朗(明電舎)
近年,大容量の産業用電動機の駆動用に,出力電圧が3.3kVや6.6kVといった高圧インバータの普及が進んでいる。高圧インバータのゲートを駆動するためには,高い絶縁性能を有する絶縁電源が必要となる。そこで本論文では,磁界共振結合方式による複数台非接触給電システムを応用した絶縁電源システムを提案し,実験機による動作検証を行なった。本提案システムは,プリント基板のみで絶縁を取ることができ,また1枚の送電側基板から6枚の受電側基板へ同時に電力を供給できるため,絶縁電源の低コスト化に有利である。実験により,6枚全ての受電側基板へ電力を供給可能であることを確認したので報告する。