電気学会全国大会講演要旨
4-084
二層コアレス三相非接触トランスにおける水平方向の位置ずれ特性
◎中嶌竜冶・松本洋和・根葉保彦・麻原寛之(福岡大学)
近年、非接触給電システムは使用時の簡便さや導電部が露出しないことによる絶縁性の利点のために、携帯電話のバッテリーやパソコン周辺機器などさまざまな用途で応用されつつある。従来の単相によるものに対し,筆者らは送電効率の改善を目的に円形コア三相非接触トランスを提案したが、回転方向に位置ずれが生じた場合に送電性能の低下が生じていた。そこで、筆者らは先に、回転方向に位置ずれが生じた場合にも良好な送電性能を維持できる二層コアレス三相非接触トランスを提案し,実験からその有効性を確認した。本稿では,提案トランスについて、水平方向に位置ずれが生じた場合の送電特性を実験から明らかにする。