電気学会全国大会講演要旨
4-068
複数蓄電デバイスを用いた電力変動抑制装置の実機検証
◎島尾敏裕・芳賀 仁・近藤正示(長岡技術科学大学)・加藤康司・伊東洋一(サンケン電気)・有松健司・松田勝弘(東北電力)
太陽光発電(PV)などの自然エネルギーは発電電力が不安定であり電力系統に多数連系された場合,電力変動抑制が求められる場合がある。著者らは,複数の蓄電デバイスを組み合わせた電力変動抑制方法と蓄電デバイスの充放電振幅に着目した制御法(Amplitude Division Allotment Method:ADAM)を提案してきた。太陽光発電の実データを基に蓄電デバイスのコストや損失量について計算評価した結果,提案方式は従来方式の周波数分割方式と比較して有用であることを示した。 本稿では,提案方式と従来方式の電力変動抑制の制御性について,電力変動抑制装置を用いPV出力を最大1kWとした場合について検証し,同等の電力変動抑制の制御性を持つことが確認されたので報告する。