電気学会全国大会講演要旨
4-067
線形合同法により生成した擬似乱数列を用いたLC直列回路方式セル電圧均等化回路の均等化時間低減法
◎佐藤大記・星 伸一・春名順之介(東京理科大学)
著者らはこれまでに,LC直列回路方式セル電圧均等化回路を提案し,その有用性について検討してきた。しかしながら,提案回路は各セルの電圧差により均等化動作時の挙動が決定されるため,他の昇圧機能を有する従来回路と比較し,均等化に要する時間が長くなるという欠点があった。本稿では,線形合同法により生成した擬似乱数列を用いて,その他の能動素子および受動素子を追加することなく,提案回路の均等化に要する時間を低減可能な制御法を提案し,シミュレーションにて有用性について検討した。その結果,提案制御法を用いることで均等化時間を従来制御法の15%程度に低減可能であることを確認した。