電気学会全国大会講演要旨
4-061
PWMコンバータと部分影補償器を統合した一石式太陽電池用コンバータの提案
◎鵜野将年・久木田明夫(宇宙航空研究開発機構)
複数の太陽電池モジュールを直接に接続してストリングを構成して使用する場合、一部のモジュールに影がかかる「部分影」により各種の悪影響を及ぼすことが知られている。各種の部分影補償器がこれまでに提案されているが、従来方式では補償器毎に複数個のスイッチが必要であり、且つ、補償器の追加によりシステムが複雑化してしまう傾向がある。本稿では、直列共振形多段倍電圧整流回路で構成される部分影補償器とPWMコンバータを統合した、一石式統合型コンバータを提案する。提案方式は一石式であるため回路構成が簡素であり、且つ、コンバータと補償器の統合によりシステムの簡素化も可能である。