電気学会全国大会講演要旨
4-060
降圧チョッパの出力電圧検出によるLCMPPT制御の実験的検証—モジュラー方式PVパワコンにおける分散型MPPTへの応用—
○北野達也・青柳和樹(小山工業高等専門学校)・松井幹彦(東京工芸大学)
太陽電池は直列に接続してストリングを形成することでアレイとしての出力電圧を高めて発電量を増加できるが、一部のパネルに部分影や太陽電池の故障などが生じるとストリング全体の発電量が大幅に下がる。そこで、パネル毎に降圧チョッパを設けたモジュール構成とし、それらの出力を直列接続して制御電流源(系統連系用電流形PWMインバータ)により電流値を常時最適値に保つと同時に、各降圧チョッパの出力電圧を最大化制御することにより、太陽電池の出力電力をモジュール単位で制御でき発電量の低下を避けることができる。本研究では、各モジュールでの電圧最大化制御に出力電圧検出によるリミットサイクル方式MPPT(LCMPPT)制御を適用し、モジュールの回路構成を大幅に簡素化できることを実験的に確認したので報告する。