電気学会全国大会講演要旨
4-054
デルタ結線カスケードSTATCOMの1パルス制御実証
◎児山裕史・新井卓郎・長谷川隆太・鈴木大地(東芝)
自励式無効電力補償装置(STATCOM)低損失化のため、デルタ結線カスケードマルチレベル回路と1パルス制御を適用する。マルチレベル回路はスイッチング損失を低減すると共に高調波を低減できるため、スイッチング周波数を1パルスまで低減し得る。しかしこの場合、単位インバータの出力電圧が全て矩形パルスであるため、各インバータのコンデンサ電圧の段間バランス制御が課題となっていた。我々はコンデンサ電圧の大小に応じて1パルス動作順序を割り当てる段間バランス制御法を提案していたが、今回試作機で安定動作を実証すると共に、電流THD2.5%以下を確認した。