電気学会全国大会講演要旨
4-046
不平衡系統事故時のMMC-STATCOMの動作検証
○灘 香帆・菊地 健・宅野嗣大・藤井俊行(三菱電機)・土谷多一郎(東芝三菱電機産業システム)
電力系統の安定化や電圧制御を目的に、STATCOM(Static synchronous compensator)の適用が増加しつつあり、数百MVAの大容量機の運用も報告されており、大容量化が比較的平易なモジュラー・マルチレベル・コンバータ(MMC)の適用が期待されている。MMCは複数のセルのカスケード接続により構成され、セルには個別の電位を持つ直流コンデンサが設けられており、その電圧の制御が重要となる。特にSTATCOMに適用した場合、不平衡事故時の直流コンデンサ電圧制御が重要となる。よって本論文では系統事故に対応可能な直流コンデンサ電圧制御を実現し、200V、5kVAの実験システムにより、至近端事故時において安定した動作が可能であることを検証した。