電気学会全国大会講演要旨
4-045
モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(MMCC-DSCC)を用いたHVDCシステムの実験検証
◎新田将大・関口 慧・Khamphakdi Pracha・萩原 誠・赤木泰文(東京工業大学)
HVDC (High-Voltage Direct-Current)システムは交流送電と比較して, 送電線路費が安価であり, 非同期連系が可能であることから長距離送電に適している。ダブルスター・チョッパセル方式のモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(MMCC-DSCC)は高圧・大容量用途に適した次世代電力変換器として,BTB (Back-To-Back)システムやHVDC システムへの応用が期待されているが, 筆者らの知る限り2台のDSCCを用いたHVDCシステムに関する実際の波形は公開されていない。本論文では, 当研究室において実績のあるDSCCを用いた三相200 V, 10 kW BTBシステムの直流リンクに直流ケーブル(93 m)を接続し, HVDCシステムを模擬する。次に, DSCCを用いたHVDCシステムに適した制御法を示し, その妥当性を実験により検証する。