電気学会全国大会講演要旨
4-036
整流回路負荷の高調波等価回路の推定
○吉田義昭(広島工業大学)・鈴木宏和(東京大学)
近年,配電系統において,多くのインバータ機器や家電用機器などから高調波電流が発生することから,電力品質への影響が懸念されている。従来,配電系統をマクロにとらえて,高調波インピーダンスやその等価回路を明らかにする研究が行われている。しかしながら,個々の負荷の等価回路が明らかでないために,負荷の有効電力相当分の抵抗あるいは,その抵抗と並列に無効電力相当分のリアクトルを接続して模擬されることが多く,その妥当性については十分に明らかではない。本研究では,代表的な高調波発生源であるコンデンサ入力形整流回路負荷を検討対象とし,高調波電流注入方式により,その等価回路を解析的に明らかにする。