電気学会全国大会講演要旨
4-033
直流側コンデンサの並列接続時におけるラミネートバスバーのインダクタンス解析手法に関する検討
◎日野晃裕・和田圭二(首都大学東京)
近年, さまざまな分野で電力変換回路の大容量化が望まれており, それと同時に直流側コンデンサも多数並列接続される。一般的に, 素子間の配線に寄生するインダクタンスを低減するため,ラミネートバスバーが用いられる。 しかし, ラミネートバスバーを用いた場合, それぞれのキャパシタを通る電流ループの配線インダクタンスが同一でないため, スイッチング素子に最も近いキャパシタに過度の電流が流れる恐れがある。 そこで, 本稿ではそれぞれのキャパシタを通る電流が均一になるような並列ラミネート配線構造を提案し, その設計手法をインダクタンス解析により明らかにする。