電気学会全国大会講演要旨
4-022
スイッチトキャパシタ方式蓄電池充放電用DC-DCコンバータの熱設計における一考察
◎加藤康司・伊東洋一(サンケン電気)・芳賀 仁(長岡技術科学大学)・有松健司・松田勝弘(東北電力)
近年,スマートグリットや電気自動車などが注目される中,その中核を担う蓄電システムの技術開発や導入検討が急速に進んでいる。蓄電システムでは,鉛蓄電池やリチウムイオン電池などの蓄電デバイスが用いられるが,必要な蓄電容量や充放電状態によっては電圧範囲が広くなるため高い昇圧比が必要となる。著者らは,高い昇圧比を持ち,かつ,双方向エネルギーフローを持つ高効率なDC-DCコンバータとして,SCC形DC-DCコンバータを提案し所望の動作を確認している。 本論文では,提案するスイッチトキャパシタコンバータ(以降,SCCとする)方式DC-DCコンバータにおける最適設計として,損失解析および熱流体解析により小型化の検討を行ったので報告する。