電気学会全国大会講演要旨
4-020
双方向DC-DCコンバータによるマルチレベル仮想導体の実現
◎高橋知宏・今村泰隆・川地光之輔・フサームラマダン・梁 時熏・庄山正仁(九州大学)
近年、環境問題やエネルギー問題に対応するため、自然エネルギーによる発電システムの導入が進んでいる。これらの発電量は気象条件等の影響により不安定であるため、エネルギーの一時貯蔵・平準化の機能を持つエネルギー管理システムが合わせて用いられる。これらの直流システムの導入に際して、ある地域内で直流電力網を形成する直流マイクログリッドが提案されている。著者らは、エネルギー管理システムと直流マイクログリッドの特徴を合わせもつシステムを実現するための方法の一つとして、双方向DC-DCコンバータを用いたマルチレベル仮想導体の構想を提案した。本稿では、仮想導体として用いる双方向DC-DCコンバータの制御について示す。また、MLVCの基本的なシステムを構築し、その特性を示す。