電気学会全国大会講演要旨
4-011
LLC共振コンバータを応用した直流給電用コンセント・プラグの実験による特性検証
◎豊田 基・林 祐輔・三浦友史・伊瀬敏史(大阪大学)
近年,データセンターではシステムの高効率な運用や省スペース化を目的として,直流給電の高圧化が進められている。高電圧(340V)直流給電の問題として,直流電流遮断時に生じるアークや感電のリスクなど保護に関する課題が指摘されている。上記の課題を解決する方法として,非接触コンセント・プラグが提案されている。本研究では,非接触コンセント・プラグの課題である機器の大型・低効率を改善するため,LLC共振コンバータの回路トポロジーを応用し、機器の小型化・高効率化を検討した。 本稿では、入出力電圧340V/170V, 定格1kWの直流給電用非接触コンセント・プラグを試作し,1kW時の動作波形を確認した。また,電力変換効率を測定し,1kW時に93.6%を得た。