電気学会全国大会講演要旨
4-010
低周波送電用インバータに関する一考察
中田篤史(静岡理工科大学)・○鳥井昭宏・植田明照(愛知工業大学)
本論文では,長距離送電を行うための低周波インバータについて検討を行い,ケーブルのインダクタンスと静電容量により生じる電圧の振動を抑制する方法について報告した。シミュレーションによる検討を行った。方形波電圧による送電が望ましいが,ケーブルのインダクタンスと静電容量による電圧共振が発生し,電圧振動が顕著に表れた。低周波インバータのPWM制御によって電圧振動を抑制する制御を行い,受電端電圧が台形波状になるように制御した結果,50kmのCVケーブルを用いても十分な送電能力を持つことを明らかにした。