電気学会全国大会講演要旨
3-132
水界面を有するネマチック液晶薄膜のSPRに関する研究
◎河合春華・宇戸禎仁(大阪工業大学)・小川康宏・吉田浩之・尾崎雅則(大阪大学)
液晶の配向が界面の影響を受けて比較的容易に変化する性質に着目し、液晶と水の界面を利用したSPRセンサーの開発を目的としている。今回は金薄膜上の液晶薄膜のSPRの実験結果について報告した。実験に使用した液晶は5CBである。ガラス基板に蒸着した金薄膜表面を空気、水、液晶それぞれで覆い界面を有する金薄膜のSPRを測定し、比較を行った。結果として、空気ではおよそ40°付近に、水では65°付近で共鳴角とみられる吸収が観測された。また、常温の液晶(20℃)と等方相温度まで温めた液晶(40℃)も違いが観測された。さらに、水界面を有する液晶薄膜SPR計測も行った。