電気学会全国大会講演要旨
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自己リセット機能を備えた高SNR生体埋植型イメージセンサ
◎山口貴大・須永圭紀・春田牧人・野田俊彦・笹川清隆・徳田 崇・太田 淳(奈良先端科学技術大学院大学)
脳内埋植型CMOSイメージセンサは,被験体が自由行動下であっても高時間・高空間分解能のin vivo(生体内)神経活動イメージングを可能とする.電位感受性色素を用いた神経活動イメージング等の微弱かつ高速な輝度変化検出には,signal-to-noise ratio (SNR)60 dB以上,フレームレート200 fps以上の性能が要求される.本研究では生体埋植可能な小型イメージセンサのSNRを60 dB以上に向上させることを目的とし,画素内に自己リセット機能を備えた小型高速CMOSイメージセンサの開発・評価を試みた.評価の結果,試作したイメージセンサはフレームレート229 fpsでSNR 60 dB以上を達成することが示された.