電気学会全国大会講演要旨
3-123
レンズレスCMOS蛍光計測デバイスによる酵素アッセイ
◎北口一樹・宮澤和也(奈良先端科学技術大学院大学)・山内里紗(東京大学/JST-CREST)・竹原浩成(奈良先端科学技術大学院大学)・笹川清隆・野田俊彦・徳田 崇(奈良先端科学技術大学院大学/JST-CREST)・Soo Hyeon Kim・飯野亮太・野地博行(東京大学/JST-CREST)・太田 淳(奈良先端科学技術大学院大学/JST-CREST)
酵素結合免疫吸着法(ELISA法)は,抗原抗体反応と酵素反応を利用して,タンパク質やウィルス等を検出する技術である.近年,マイクロチャンバアレイを用いた超高感度化手法であるデジタルELISA法が開発されている.これまでに我々は,デジタルELISA装置の小型化と目的として,CMOSイメージセンサを利用したレンズレス蛍光計測デバイスを試作した.本研究では,マイクロチャンバアレイに蛍光基質FDG (Fluorescein di-β-d-galactopyranoside)と酵素溶液β-gal (β-galactosidase)を導入し,作製したデバイスを用いて酵素アッセイを行った.マイクロチャンバ内での酵素反応による蛍光物質(Fluorescein)の検出に成功し,0.3 pMまでのβ-gal濃度検出が可能であることを実証した.