電気学会全国大会講演要旨
3-115
誘電泳動デバイスの捕捉粒子数における構造・制御因子の影響
○青木玲仁・白井直機・内田 諭・杤久保文嘉(首都大学東京)
近年,生体微粒子の電気的操作法として,微細流体デバイスを利用した誘電泳動技術が着目されている。誘電泳動デバイスは比較的安価に作製でき,操作が容易であるため,食品混入物等の検査及び計測にも有用である。しかしながら,誘電泳動力は構造・制御因子に強く依存するため,その粒子捕集特性を十分に把握する必要がある。 本報告では,誘電泳動デバイスにおける粒子捕集領域をモデル化し,生体微粒子の挙動を数値的に解析した。また,粒子の輸送力及び保持力を考慮した上で,電極構造及び流量に対する捕捉粒子数の変化を精査し,デバイスにおける構造及び制御条件の最適化について検証した。