電気学会全国大会講演要旨
3-108
タブレット端末に装着可能な弾性表面波デバイスを用いた嗅覚ディスプレイの研究
◎橋本和樹・相澤智之・アーリヤクンヨッシリ・中本高道(東京工業大学)
嗅覚は次世代の五感情報通信に組み込まれることが期待されており、匂いを発生させる装置である嗅覚ディスプレイの研究が行われている。その中でも、残香が少なく、提示が難しい低揮発性の香料も使用可能なものとして弾性表面波デバイスを用いた嗅覚ディスプレイが挙げられる。本研究では、FPGAと小型なRFアンプを用いてSAWデバイスの駆動回路を小型化した。またインピーダンス整合によってSAWデバイスへの効率のよい電力の供給が行えることを検証した。それらを組み込み、タブレット端末に装着して使用できる嗅覚ディスプレイを製作した。また、その装置を駆動し、サンプルの提示ができることを確認した。